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株主価値について
株主価値として様々な数字を想定でき、
その1つが、時価総額である
時価総額=株式時価*発行済株式数
他に、IPO株式は、過去に流動性の実績がないため、
その分割り引かれ、通常資本市場では15%と言われている
また、未上場株式は、更に流動性が低くなる為割り引かれ、
IPO株式の割引率から類推して、20%程度とされている
一方、その会社の現在の経営方針における、支配権を含む価値は、
時価総額よりは高くなるのは自明である。
これはその事業会社の将来のキャッシュフロー(CF)の
現在価値の総和と等しく、これを
スタンドアロン(支配権の移動がなく、独立した事業体として
現在のままの経営方針を継続する場合という意味)の
ディスカウントキャッシュフロー価値
(DCF:Discount Cash Flow)と呼ぶ
その値は、一般的に時価総額の20~30%増しと言われている
さらに、M&A価値(買収者が見込むCFによる)が想定でき、
最近の市場の平均で25~50%程度が、買収プレミアムとして付される
したがって、DCF価値をM&A価値と比較すれば、
経営方針の変更などによる価値上昇を含まない分だけ、
DCF価値の方が小さくなるのは明らかである。
以上のように、株主価値には4種類の異なる意味がある。
同様に会社総価値(EV)についても4種の類型があり、
すなわち、単に企業価値といった場合には、
少なくとも8種類の異なる意味合いの価値が存在することになる
次回は、具体的な評価方法について
参考文献
M&A最強の選択
↑のリンクにマウスを合わせると詳細が表示されます
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